車検のお役立ちコラム

車検ひと筋29年のプロが伝授、車検費用を抑える5つのコツ

公開日:
2021.11.30
更新日:

車を所有していると定期的にやってくる『車検』。

新車を購入したら、最初は3年後に車検を受け、その後は2年に1度車検を受けなければ、公道を走ることができません。
車検を受けていない車で公道を走ると、無車検運行となり、重大な刑罰を受けることになります。

そんな車検ですが、問題なのは費用が高い、ということです。
その費用は、おおよそ4〜10万円、場合によってはそれ以上掛かることもあります。

では、一体車検のなにが、そんなに高いのでしょうか。
ここでは車検費用を抑えるための、5つのコツについてご説明します。

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目次

1.車検の基本的な仕組みとは

新車は登録してから3年後に1度目を、その後は2年に1度受け続けなければいけないのが車検です。
まずは車検とはどんな制度なのか、どんなことをおこなうものなのかを確認してみましょう。

車検の仕組みイメージ

1-1.車検とはなにか

車検というのは、国がその車に対して、公道を走ることが許されている保安基準を満たしているかどうかを確認する、公的な検査です。
車検に通った車には、自動車検査証、いわゆる車検証が交付されます。

もし、車検を受けていない、車検切れの状態で公道を走ると、刑事罰が下されます。
その刑はかなり重く、6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金となります。

同時に、行政処分として、違反点数6点が加算されます。
れは、それまでの処分歴がなくても、30日の免許停止処分となるという、重たいものです。

車が重大なトラブルを起こさず走れるかどうかを、実車で確認する、というのが、車検の基本となります。

1-2.車検の流れ

車検では、法律で定められている保安基準に適合するかどうかを、公的機関である陸運支局か、国が陸運支局に変わって検査をおこなうことを認可した、指定工場で検査をします。

その内容は、ヘッドライトが適正な光りかたをしているかどうかや、速度計が正確に作動しているかどうか、ブレーキが正確に作動しているかどうか、車から油や水などが漏れていないかどうか、車が正しく走行できるかどうか、といったものです。

検査そのものはこのようなものなのですが、しかしそれだけで車検に通る、というわけではありません。
車検を受ける際には、56項目にわたる法定24ヶ月点検を受け、その各部に問題がない、という確認をとっておかなければいけません。

そのため車検の基本的な流れは、まず車をディーラーや業者に持ち込み、法定24ヶ月点検を受け、問題なしとなったら実際に検査を受ける、というものとなります。

1-3.必要な書類や持ち物

車検証イメージ

車検を受けるために必要となるのは、まず現在お持ちの、有効期間内の車検証となります。

次に、自動車損害賠償責任保険証明書、いわゆる、自賠責保険の証書です。これは新たに車検を受けてからのぶんも必要です。
同様に、自動車重量税納付書も、新たに車検を受けるぶんのものが必要となります。

つまり、車検を受ける際には、事前に自賠責保険の更新と、重量税を納付しておく必要があるのです。
ただしこれらについては、陸運支局で検査当日に支払うことができますので、費用さえ用意しておけば問題にはなりません。

また、以前は自動車税の納税証明書も必要でしたが、これはデジタル化が進んだこともあって、現場で納税の有無が確認できるようになりました。
そのため、毎年きちんと納税してさえいれば、問題なしです。

1-4.費用について

車検で問題となるのが費用です。
その内訳は、法定費用と車検基本料金、部品交換作業費用にわけられます。

まず法定費用ですが、これは基本的に統一されているものなので、どのお店に車検を依頼しても、費用は変わりません。
ここには、先に挙げた『自賠責保険の保険料』や『自動車重量税』、検査の手数料となる『印紙代』が含まれています。

まず自賠責保険料ですが、これは料金が加入すべき期間によって定められています。

たとえば軽自動車では、24ヶ月で17,540円、自家用乗用車は24ヶ月で17,650円、といった具合です。

また自動車重量税は、その名のとおり車の重さによって課税額が変わります。
車重が1000kgまでの車なら1万6400円、1500kgまでの車は2万4600円など、その単位は500kg刻みとなっています。

ただこの重量税、エコカー対象車は減免されます。
エコカーで1000kgまでの車は、1万円、エコカーで1500kgまでの車は1万5000円となります。

逆に、古い車で登録してから13年が経過した車は、増税されます。

たとえば、本来1万6400円のはずの1000kgまでの車も、13年経過すると2万2800円となります。
さらに18年経過すると、2万5200円にもなってしまいます。

印紙代とは、検査に要する手数料のことです。
車種や陸運支局で検査をおこなうのか、指定工場で検査をおこなうのかで若干の上下はありますが、その差は数百円といったものとなります。

次に、車検基本料金です。
これは、車検を受けるために必要な、点検作業に要する費用のこととなります。
この部分は、車検をおこなう業者によって自由に決めることができます。
ごく一般的にいうと、カーディーラーなどはこの車検基本料金が高めとなっていることが多く、車検を専門としているお店は、比較的安めの設定となっています。

最後に、部品交換作業費用です。
これは、車検を受けるために点検をおこなった際、修理や部品交換が必要な場合に必要となってきます。

本来、ということでいうと、車というのは毎日点検をおこない、不具合がある場合には速やかな対処をしていかなければなりません。
しかし現実的には、車検の際の検査でさまざまな不具合が見つかることも、少なくありません。
たとえばタイヤがすり減り、溝が消えかかっている、という場合には、タイヤを交換しなければ車検に通りません。

そのため、上記の費用に加えて、タイヤを交換するための費用が余計に掛かることになります。

2.車検でよくある失敗とは

新車では3年後、経年車では2年に1度というサイクルの車検は、ともするといつだったのか忘れがちです。
きちんと予定を立てておけばいいのですが、気がついたときには期限ぎりぎり、ということにもなってしまいます。

ここではそんな車検の、注意すべき点を確認していきましょう。

2-1.車検満了までに手続きができない

ディーラーで車を購入したときなどは、サービスで車検の時期が近づいてきたことを知らせてくれたりもしますが、中古車を購入した場合などは、自身でしっかりと車検の時期を記憶しておかなければ、忘れてしまいがちです。

車検は、有効期限の満了日からさかのぼって、1ヶ月前から受けることができます。
だからといって、有効期限の満了日ギリギリになって車検手続きを依頼しても、カレンダーの都合やお店の忙しさなどから、物理的に間に合わない、ということもあり得ます。

車検時期が近づいたら、早めに車検の手続きを依頼したいところです。

2-2.想定していた予算よりも費用が高い

車検の費用のうち、法定費用に関しては、印紙代の数百円の違いはあるにせよ、どこに依頼をしてもほぼ同じです。
そのため、想定していた予算よりも費用が高くなってしまうのは、車検基本料金の違いか、部品交換作業費用がより多く掛かってしまっている、というのが原因となります。

それを防ぐためには、事前にきちんと見積もりを取りたいところです。

2-3.車検に出したら車の調子が悪くなった

たとえばエンジンオイルはこだわりのものを使い続けている、という車を車検に出したとき、違うオイルを使ってオイル交換をされると、フィーリングが変わってしまうことがあります。

同じようなことはさまざまな部分で起きる可能性があるため、車検を依頼するときには、触って欲しくないところをはっきりと伝えておくほうがいいでしょう。

2-4.車検に通らなかった

たとえば最近装着車が増えてきているドライブレコーダーですが、取り付ける場所によっては車検に通らなくなってしまいます。
カスタマイズをおこなっている車も、保安基準に適合していなければ、車検には通りません。

その場合には、保安基準に適合するよう取り付けかたを変えたり、あるいは取り外してしまうことになり、そのぶん余計な費用が必要となります。

社外パーツを取り付ける際には、保安基準に適合したものを、保安基準に適合した手法で取り付けることが、のちのちの面倒を防ぐことになります。

3.車検費用を抑えるための5つのコツ

では、なるべく車検に要する費用を抑えるコツを見てきましょう。

車検イメージ

3-1.数社から見積もりを取る

車検を受けるときの点検に要する費用、車検基本料金は、依頼をするお店によって違います。
車検の時期が2ヶ月後くらいになったら、数社に車検費用の見積りを取って、費用を比較してみましょう。

3-2.ディーラー以外の業者で車検を受ける

一般的にカーディーラーは、車検基本料金が高めとなっています。
それに比べると車検専門業者や整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店などは、基本料金が安めです。

3-3.点検項目の内容を見る

車検時には、法定24ヶ月点検を受ける必要があります。
しかし、車検基本料金が大きく違わないのに、それ以上の項目を点検してくれるのであれば、より安心感が増します。

どのような点検をしてもらえるのかも、確認しておきましょう。

3-4.アフターフォローが充実している業者に頼む

車検の点検や手続きが終わったあとのことも、考えておきたいポイントです。
点検や整備作業に対する保証がしっかりしていなければ、あとから余計な費用が発生する可能性も考えられます。

トータルで費用を抑える、ということも考えておきましょう。

3-5.割引や特典を利用する

ガソリンスタンドなどでは、車検を依頼すると燃料代の割引が受けられる、といった特典を受けられるところもあります。
もちろんほかの業者でも、さまざまな割引や特典を用意していることがあります。

これらの特典が、ご自身にとって利用しやすいものなのかどうかを見極め、もっともお得なところを利用する、というのも、トータルでの費用を抑えるコツとなります。

4.ニコニコ車検なら効率的に安く車検を受けられる

車検ひと筋30年。
ニコニコ車検はこれまでの累計で19万台以上の車検を実施してきました。

安全と安心を追求し、お客様に『ニコニコ』になっていただくことを使命として名付けられた『ニコニコ車検』をご紹介します。

4-1.国産車の車検基本料は税込11,000円

ニコニコ車検の車検基本料は、税込11,000円です。
修理や整備などの必要がない、大事に使われてきたお車なら、ほかに必要なのは法定費用のみとなります。

※輸入車は税込22,000円

4-2.事前点検がある

実際に整備をおこなう前に、お客様のお車を確認させていただき、おおよそ整備に必要となる費用をお伝えさせていただいています。
そのため、いざ車検となったときに、予想外の費用が必要となる、ということがありません。

4-3.点検項目は法定56項目を含む全112項目

ニコニコ車検では、車検時に法定24ヶ月点検の56項目だけではなく、全112項目の点検をおこなっています。
それによってお客様に、お車の現在の状況をお知らせし、より安心、安全なカーライフをご提供しています。

車検実施時に当社が整備補修をおこなった部位については、2年間の保証を標準でお付けしています。

車検後、6ヶ月と18ヶ月の点検も、無料でおこなわせていただきます。

4-4.お得な特典がある

ニコニコ車検をご利用いただいたお客様は、車検を実施した店舗で2年間、ガソリンが店頭表示一般価格から5円/L引きになる、割引クーポンを進呈します。
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※ディーゼル車は別途費用が発生します。

車検に要した費用は、クレジットカード払いもできるほか、分割払いもOKです。
※法定費用は現金のみとなります。

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5.車検についてのよくある質問

  1. Q1.車検ってなに?

    国が公道を走ってもいいと定める、保安基準にその車が適合しているかどうかの検査が車検です。

    基本的には陸運支局に車を持ち込んで検査してもらいますが、国が認可した指定工場でも検査をおこなうことが可能となっています。

    カーディーラーなどは、この指定工場となっていることが多く、そのため比較的短時間で車検作業が終わることが多いですが、費用は若干高めになりがちです。

    整備工場や車検業者は、点検などを自社でおこなったあと、陸運支局にて検査を受けることになります。

  2. Q2.車検に掛かるお金の内訳は?

    車検で必要となる費用は、自賠責保険や重量税、印紙代といった法定費用と、点検などを実施する際に必要となる車検基本料金、整備や修理が必要となった場合の部品交換作業料金です。

    法定費用は車種や排気量、車の重さによって異なりますが、基本的な料金は同じ車種なら同じものとなります。

    車検基本料金は業者が自由に決められるため、ここで車検費用が大きく違ってきます。

    部品交換作業料金は、整備などが必要となった場合に発生するものです。

  3. Q3.どうやって車検の費用を抑えるの?

    まずは車検基本料金の違いに注意して、車検業者を探してみてください。
    数社から見積もりを取ってみる、というのがオススメです。

    次に、整備が必要になった場合に、余計なことがおこなわれないよう、事前に点検をおこない、どんな作業をするのか明示してくれるかどうかを確認してみましょう。
    そうすることで、予想外の出費が必要になる、ということを、防ぐことができます。

    また、車検作業をおこなったあとの特典についても確認しておきましょう。
    ガソリン代の値引きや、事後の点検料金、整備に対する保証なども含めて、トータルで発生する料金の差を比べてみることが、よりお得な車検につながります。

この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立。国産・輸入車の紹介からカスタマイズ、自動車周辺企業への取材など、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。