車検のお役立ちコラム
【2025年】BMWの維持費はいくら?安くする方法は?車検一筋29年のプロが解説
- 公開日:
- 2022.9.12
- 更新日:

BMWの維持費は、年間22万円〜41万円が目安です(税金・車検・メンテナンス・ガソリン代の合計)。この金額は車種やグレード、使用状況によって変動します。
「BMWに乗りたいけど維持費が心配...」
「すでにBMWを所有しているが、維持費を少しでも抑えたい」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
BMWは走行性能や高級感から多くの方に支持されていますが、国産車と比べると維持費が高くなる傾向があります。しかし、適切な知識と対策があれば、その負担を軽減することが可能です。
車検一筋28年の自動車のプロが、BMWの維持費の内訳と賢く抑える方法を徹底解説します。

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- 目次
1.BMWの維持費の内訳は?

BMWの維持費をざっと計算すると、年間22万円〜41万円が相場となります。2025年の最新データでも、この金額帯に大きな変動はありません。
維持費の主な内訳は以下の4項目です。
- 自動車税:3万円〜6万円
- 車検費用:4万円〜7万円(年間換算)
- メンテナンス費用:3万円〜5万円
- ガソリン代:9.2万円〜18.5万円
※駐車場代や任意保険料、突発的な修理代なども必要ですが、これらは個人の条件によって大きく異なるため、ここでは基本的な維持費に焦点を当てて解説します。
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
1-1.自動車税
年間:3万円〜6万円
自動車税はBMWの排気量によって決まります。2025年現在の税率は以下の通りです。
- 1500cc以下:年間3万500円
- 2000cc以下:年間3万6000円
- 2500cc以下:年間4万3500円
- 3000cc以下:年間5万円
- 3000cc超:年間5万7000円
注意すべき点として、初度登録時期によって税額が異なります。2019年10月の消費税増税に伴い、自動車税が引き下げられました。そのため、2019年9月以前に登録されたBMWは、上記より高い税額が適用されます。
また、初度登録から13年以上経過した車両には、約15%の重課税が適用されます。例えば、2000cc以下の車種であれば、通常の3万6000円から約4万1400円に増額されます。
このように、中古BMWを購入する際は、初度登録年を確認することが重要です。
1-2.車検費用
年間:4万円〜7万円
BMWの車検費用で大きな割合を占めるのが「自動車重量税」です。輸入車であるBMWは、同じクラスの国産車と比較して車両重量が重い傾向にあります。
2025年現在の重量税率は以下の通りです。
- 1.0tまで:2万4600円
- 1.5tまで:2万4600円
- 2.0tまで:3万2800円
- 2.5tまで:4万1000円
BMWの多くのモデルは1.5t〜2.0tの範囲に入るため、重量税は2万4600円〜3万2800円が一般的です。ただし、初度登録から13年経過すると、この税額は約40%増加します。
車検費用の内訳
- 重量税:2万4600円〜3万2800円
- 自賠責保険:約2万円(24ヶ月分)
- 検査手数料:約1700円
- 車検基本料:1万1000円〜2万2000円
- 点検整備費用:3万円〜5万円
これらを合計すると、BMWの車検費用は8万円〜14万円程度となります。車検は2年に1回のため、年間換算では4万円〜7万円です。
最新の調査によると、BMW専門店やディーラー以外の認証工場を利用することで、車検費用を2〜3万円程度抑えられる場合もあります。
1-3.メンテナンス・定期点検の費用
年間:3万円〜5万円
BMWの定期的なメンテナンス費用は、主に以下の項目から構成されます。
- エンジンオイル交換:2万円〜3万円(年1回)
- 定期点検:1万円〜2万円(半年ごと)
最新のBMWモデルは、ロングライフオイルの採用により頻繁なオイル交換が不要になっています。多くのモデルでは年1回または1万km走行ごとのオイル交換が推奨されています。
BMWはエンジン性能へのこだわりが強いメーカーであるため、専用の高品質オイルを使用する必要があります。これが国産車と比較してオイル交換費用が高くなる主な理由です。
2025年の最新データによると、BMW専門店での標準的なオイル交換費用は以下の通りです。
- 1シリーズ/2シリーズ:約2万円
- 3シリーズ/4シリーズ:約2.5万円
- 5シリーズ以上:約3万円
また、BMWは車両重量が重いモデルが多いため、ブレーキパッドやタイヤなどの消耗部品の摩耗が早い傾向があります。定期点検では、これらの部品の状態確認も重要です。
定期点検を怠ると、小さな不具合が大きなトラブルに発展し、結果的に高額な修理費用が発生する可能性があります。予防的なメンテナンスが長期的なコスト削減につながります。
1-4.ガソリン代
年間:9.2万円~18.5万円
BMWのガソリン代は、維持費の中でも大きな割合を占めています。2025年現在の計算条件は以下の通りです。
- ハイオクガソリン全国平均価格:約190円/L
- 平均燃費:8km/L〜12km/L(モデルや走行条件による)
年間走行距離別のガソリン代目安:
- 年間5,000km走行:約8万円〜11.9万円
- 年間10,000km走行:約15.8万円〜23.8万円
BMWのエンジンは基本的にハイオクガソリン指定となっています。これは、BMWが本国ドイツを含むヨーロッパ市場向けに設計されており、現地のガソリン規格(オクタン価が高い)に合わせているためです。
ハイオクガソリンはレギュラーと比較して1リットルあたり約10〜20円高価であり、これがBMWの維持費を押し上げる一因となっています。
近年のモデルでは燃費性能が向上しており、特に1シリーズや2シリーズなどの小排気量モデルでは、10km/L以上の燃費を実現しているものもあります。一方、M5やX7などの高性能・大型モデルでは、燃費が6〜8km/L程度になることも珍しくありません。
燃費を向上させるためには、急発進・急加速を避け、適正なタイヤ空気圧を維持するなどのエコドライブを心がけることが効果的です。
2.車検28年のプロが教えるBMWの維持費を抑える5つのコツ
では、BMWの維持費を抑えるコツを見ていきましょう。
2-1.税金の安い車種、グレードを選ぶ
維持費を抑えるための最も効果的な方法は、購入時に排気量の小さいモデルを選ぶことです。
BMWの最新モデルは「ダウンサイジングターボエンジン」を採用しており、1.5L〜2.0Lの小排気量エンジンでも十分なパワーと走行性能を発揮します。例えば、1シリーズや2シリーズの1.5Lモデルは、自動車税が年間3万500円と比較的低く抑えられます。
重要なポイントは、自動車税はエンジンの排気量のみで決定され、ターボチャージャーの有無は税額に影響しないということです。そのため、小排気量ターボモデルを選ぶことで、走行性能を犠牲にせずに税金を抑えることができます。
2-2.エコカー減税の対象車を選ぶ
BMWのラインナップには、エコカー減税の対象となるモデルがいくつか存在します:
- プラグインハイブリッドモデル(PHEVシリーズ)
- クリーンディーゼルエンジン搭載車(dシリーズ)
- 電気自動車(iシリーズ)
これらのモデルを選ぶことで、自動車税や重量税が最大で75%減税されるケースもあります。2025年現在のエコカー減税制度では、環境性能に応じた段階的な減税措置が適用されています。
例えば、BMW 330e(プラグインハイブリッド)では、通常の3シリーズと比較して年間約1万円の税金が軽減されます。
2-3.定期的な点検とメンテナンスを行う
BMWの維持費を長期的に抑えるためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
- エンジンオイル:推奨交換時期を守る(通常1年または1万km)
- ブレーキフルード:2年ごとの交換を徹底
- 冷却水:レベルを定期的に確認し、2〜3年ごとに交換
点検費用は一時的な出費に感じるかもしれませんが、小さな不具合を早期に発見することで、大きなトラブルを未然に防ぎ、結果的に修理費を抑えることができます。
特に輸入車であるBMWは、部品交換が必要になると高額になりがちです。例えば、エンジン関連の大きな故障が発生すると、修理費用が50万円を超えるケースも少なくありません。
3.BMWの維持費を抑えるための車検業者選びとサービス活用法
3-1. 車検業者の特典を比較して選ぶ
車検業者によって提供される特典は大きく異なります。BMWオーナーにとって特に価値のある特典には以下のようなものがあります。
- 定期的なオイル交換サービス
- 点検費用の割引または無料化
- ガソリン代の割引
- タイヤローテーションなどの無料サービス
- 車検後2年間整備保証
これらの特典を活用することで、BMWの維持費を大幅に削減することができます。
3-2.車検と点検を同時に依頼する
車検と定期点検を同時に依頼することで、作業工賃を抑えることができます。多くの車検業者では、車検と同時に行う点検やメンテナンス作業に対して割引を適用しています。
例えば、ブレーキパッドの交換やエアコンフィルターの交換などを車検と同時に行うことで、単独で依頼するよりも15〜20%程度安くなるケースが多いです。
3-3.複数の見積もりを比較する
BMWの車検やメンテナンスを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。同じ作業内容でも、業者によって料金に20〜30%の差が生じることも珍しくありません。
特に、ディーラー、BMW専門店、一般整備工場では料金体系が大きく異なります。各業者の特徴を理解した上で、自分のニーズに合った選択をすることが重要です。
4.BMWの車検を受けるならここ!おすすめ3社
BMWの車検を受ける時のおすすめ車検業者を3社、おすすめのポイントとともにご紹介します。
それぞれ特典などに違いがありますので、じっくり検討してご自身に最もマッチするところを探してみてください。
4-1.ニコニコ車検
| 事前点検 | あり |
|---|---|
| 点検項目 | 法定点検56項目を含んだ全112項目 |
| 工場 | 指定工場(店舗により認証工場) |
| アフターフォロー |
|
| 割引 |
|
| 代車費用 |
|
- 仲町台店、センター南店、寒川店、平塚店、小田原東インター店、新百合ヶ丘店、八王子堀之内店、所沢店の計8店舗があります。
- 輸入車の車検基本料は税込22,000円
事務手数料が3,300円
あとは国に収めるお金「法定費用」だけです。 - 車検時のオイル交換が無料。
また6ヶ月ごとの定期点検時のオイル交換代が、大幅割引になります。
通常3,980円(小型自動車の場合)のオイル交換が特別価格2,200円(税込)で受けられます。
※店舗指定のオイルになります。
※ディーゼル車は別途費用が発生します。 - 事前点検で丁寧に説明をしてくれるので、正確な情報がわかります。
- 車検後2年間の整備保証付き、6ヶ月・18ヶ月点検無料で安心です。
- ガソリン2年間5円/L引き
※八王子堀之内店(月間上限50L)・新百合ヶ丘店(月間上限200L)は会員割引との併用で5円/L引きとなります。
※半年ごとの更新が必要です。 - タイヤローテーションも車検・12カ月点検時に無料となります。
- Webを見てのメール・お電話からのお見積りで1,000円引きとなります。
4-2.さくら車検 外車館
| 事前点検 | あり |
|---|---|
| 点検項目 | 法定24ヶ月点検 |
| 工場 | 認証工場 |
| アフターフォロー | 車検後6ヶ月または5,000km以内の整備保証 |
| 割引 |
|
| 代車費用 | 無料 |
- コンパクトカーから大型SUVまで車検基本料は一律38,500円です。
- 輸入車専用の工具やコンピュータ診断機などを各種揃えていることで、世界各国の車に対応しています。
- 車検切れの車にも完全対応。1台ごとに仮ナンバーを取得するか、積載車を用意して迅速に引き取りに伺います。
- 対応エリア内の出張引き取りと納車は無料です。
4-3.イエローハット
| 事前点検 | あり |
|---|---|
| 点検項目 | 法定点検57項目、日常点検15項目、その他約30項目 |
| 工場 | 指定工場(店舗により認証工場) |
| アフターフォロー | 車検後6ヶ月間または10,000kmまでの整備保証 |
| 割引 |
|
| 代車費用 | 無料※事前予約が必要 |
- 早さと安心を提供する『60分車検』を行っている店舗もあります。
- 事前にご予約いただくと、無料で代車のご用意ができます。
- 店舗によって車検の料金や割引額が違うので確認が必要です。
5.BMWの維持費を賢く抑えるためのまとめ
BMWは走行性能や高級感から多くの方に愛されていますが、維持費が国産車より高くなる傾向があることは事実です。その主な理由は以下の通りです。
- ハイオクガソリン指定であること
- 車両重量が重く、重量税が高くなりがち
- 部品代や整備費用が国産車より高額
- 消耗部品の摩耗が早い傾向
しかし、この記事でご紹介したように、適切な知識と対策があれば、BMWの維持費を効果的に抑えることが可能です。

6.よくある質問
Q1.BMWの維持費で注意したい点はどこ?
中古車のBMWを購入する場合には、車の状態を平均レベルに戻すための整備費用もそうだが、初年度登録から13年経過しているかどうかを確認することも大事。
13年以上経過していると、自動車税や重量税などが増税となるため、その分維持費が増えてしまう。Q2.BMWの維持費を抑えるためにはどうしたらいい?
エコカー減税の対象モデルや、小排気量ターボエンジン搭載車を選ぶと、税金面での金額を抑えることが可能となる。
また、1週間に1度はボンネットを開け、冷却水やエンジンオイル、ブレーキフルード、バッテリーなどの状態を確認するなどをしておくと、トラブルの早期発見ができ、整備費用を抑えることができる。Q3.車検業者はどうやって選べばいい?
車検の費用は、どの業者でも支払う額は同じとなる法定費用と、点検などを行うための費用の車検基本料金に分けられる。
このうち、車検基本料金は、車検業者が決められるものなので、まずはその比較をしたい。
その上で、その業者で車検を受けたことによる特典を確認し、トータルで最もお得なところを探す、というのがベターな方法となる。
- この記事の執筆者
- 自動車専門ライター 高田 林太郎
- 自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立。国産・輸入車の紹介からカスタマイズ、自動車周辺企業への取材など、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。



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