車検のお役立ちコラム
普通車の車検に必要な書類と手続きの流れを解説
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新車を購入したら3年後、その後は2年ごとに車検を受けなければ、公道を走ることはできません。
その車検は、車検業者に依頼するかたも多いと思いますが、利用者自身が車検を通す、いわゆるユーザー車検を選ぶことも可能です。
ところが、車検業者に車検を依頼する場合とユーザー車検では、必要となる書類や車検の流れが違ってきます。
ここでは、車検業者に依頼する場合とユーザー車検では用意する書類にどのような違いがあるのか、流れにはどんな違いがあるのかをご説明します。
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- 目次
1.検査の種類
ひとことで車検といっても、じつはいろいろな種類があります。
ここではその違いを簡単にご説明します。
1-1.新規検査
登録を受けたことがない車を公道で使用する際に受ける、新規の検査がこれです。
新車を購入した場合には、購入先のお店が納車前に代行で実施しています。
この新規検査の有効期間は3年です。新車は購入後3年経ったところで車検を受けなければならない、というのはそのためです。
1-2.継続検査
自動車検査証の有効期間満了後も引き続き車を使用するときに受ける更新検査を、継続検査と呼びます。
一般的に『車検』と呼ばれる、定期的に受ける検査は、この継続検査のことです。
自家用乗用車の継続検査は2年間有効となりますので、その後も2年ごとに検査をおこなう必要があります。
1-3.構造等変更検査
車の長さや幅、高さ、形状などが変わるような改造をおこなったときに受けるのが、この構造等変更検査です。
車検証には車の大きさや乗車定員、最大積載量や形状といったさまざまな情報が記載されていますが、これらの情報に変更が生じた場合、あらためて保安規準に適合しているかどうかを確認する必要があります。
その確認としておこなわれるのが、構造等変更検査となります。
2.普通車の車検で必要な書類の種類
車検を受ける際には、さまざまな書類を用意しなければなりません。
ここでは車検業者に依頼する際に必要な書類と、ユーザー車検を受ける際に必要となる書類を確認しましょう。
2-1.車検業者に依頼するときに必要となる書類
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- 自動車検査証(車検証)
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車検を受ける際には、車検証は必須となります。
車検証は車を運転するときには車内で保管しておくことが義務づけられています。そのため多くの場合は、ダッシュボードの中などに収納してあるはずです。
この車検証を紛失してしまっていると、車検を受けることはできません。万が一紛失してしまった場合は、車検の前までにお住まいの地域を管轄している陸運支局で再発行を受けておいてください。
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- 自動車税納税証明書
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これまでは、金融機関の窓口などで軽自動車税を納めたときに受け取っている自動車税納税証明書も、車検の際には必要な書類のひとつでした。
そのため、紛失してしまっている場合には、納税した市町村の窓口に問い合わせて、再発行を受ける必要があったのですが、現在ではオンライン化が進み、原則不要となっています。
ただし、納税時期が車検の直前、おおよそ1カ月以内である場合には、システムに反映されていない可能性があり、その場合には自動車税納税証明書が必要となることもあります。
また、中古車を購入した直後に車検を受ける、といった場合や、滞納をしてしまっていた場合などは、納税証明書が必要となる場合があります。
こういった場合で自動車税納税証明書を紛失してしまった、というときには、陸運支局か都道府県の税事務所で再発行を受けておいてください。
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- 定期点検整備記録簿
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24ヶ月点検や12ヶ月点検といった、法定点検の記録用紙のことで、車検証と同じく車内に備えておき、一定期間保存することが定められています。
この定期点検整備記録簿も車検の際に必要となる書類のひとつです。
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- 自賠責保険証明書
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公道を走行する車は、必ず自賠責保険に加入していなければなりません。車検業者に依頼した場合には業者のスタッフが手続きをおこないますが、ユーザー車検では事前に保険の更新手続きをご自身でおこなわなければなりません。
これは陸運支局の周辺にある代書屋さんが保険代理店となっているケースが多く、そういったところでも受け付けています。
2-2.ユーザー車検のときに必要となる書類
ユーザー車検を受ける場合には、車検業者に依頼するときと同じものに加えて、以下のようなものが必要となります。
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- 自動車重量税納付書
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自動車の重量に対して課せられる税金を納付するための書類がこれです。
車検業者に依頼した場合には業者のスタッフが手続きをおこないますが、ユーザー車検ではご自身でおこなわなければなりません。
窓口で納付書を受け取ったら必要事項を記入し、税額相当の印紙を購入したら納付書に貼り付けて納税します。
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- 自動車検査票
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自動車検査票とは、検査ライン上での各検査の結果を記入するための用紙のことで、これも窓口で受け取ります。
検査はさまざまな項目がおこなわれますが、すべてに合格してはじめて、新しい車検証が発行されることになります。
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- 継続審査申請書(専用3号様式)
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車検証を発行する際に使用する専門の用紙で、OCR申請書とも呼ばれています。
検査手数料を支払うことで窓口で受け取ることができ、車検の完了後にこの申請書をコンピュータに通すことで車検証が交付される、という仕組みとなっています。
この用紙は事前に国土交通省のホームページからダウンロードも可能ですが、この書類はのちに電子機器で読み取る必要があることから、一般的なインクジェットプリンターでの印刷が不可であったり、印刷範囲の指定が厳しいなどといった条件があるため、当日窓口で受け取り、その場で必要事項を記入することをおすすめします。
3.車検業者に依頼するときの流れ
車検業者に車検を依頼するメリットは、点検などをプロにまかせることができる、という大きなものに加えて、細々とした作業をまかせることができる、というものもあります。
ではそのときの、車検の流れを見ていきましょう。
3-1.必要書類と持ち物
車検に必要な書類や持ち物は以下のとおりです。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車納税証明書(滞納があったり車検直前に引っ越しをした場合など)
- 自賠責保険証明書
- 定期点検整備記録簿
- 認印
- 車検費用
3-2.車検業者の流れ
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- 見積もり
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車検業者に車を見せて、見積もりを出してもらいます。
できれば数社から見積もりをとって、プランや料金などを比較することをおすすめします。
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- 車検の予約
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車検は、有効期限の1ヶ月前から受けることができます。
車検切れ間近になって依頼をしても、予約がとれないということもあり得ますので、早めに予約をとっておくことをおすすめします。
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- 予約日に車を持っていく
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車検業者から事前に案内があった書類を用意しておき、予約日に車を持ち込みます。
ここから車検完了までの間、業者によっては代車を用意してくれるところもあります。
どうしても車検で車を預けている間、代車が必要という場合には、事前に代車の用意があるかどうか、確認をしておきましょう。
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- 車の引き取り
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車検の作業が終わったら、車を引き取りにいきましょう。
このとき、車検に出す前にはなかった新しい傷がないかを確認しておくことも大事です。
可能であれば車を預ける前に各部の写真を撮っておき、引き取りの際に傷を見つけたらその場で指摘をすれば、引き取ったあとに傷を発見した場合よりもスムーズです。
4.ユーザー車検の時の流れ
ユーザー車検の場合には、手続きをすべてご自身でおこなわなければなりません。
のぶん作業は煩雑となりますが、車検業者に支払う車検費用のぶんだけ、車検に掛かる費用は少なくなります。
4-1.必要書類と持ち物
- <事前に用意するもの>
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- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書(滞納があったり車検直前に引っ越しをした場合など)
- 定期点検整備記録簿
- 新旧2枚の自賠責保険証明書
- 認印
- 車検費用
- <当日もらえるもの>
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- 自動車重量税納付書
- 自動車検査票
- 継続検査申請書(専用3号様式)
4-2.ユーザー車検の流れ
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- 車検の予約をする
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「自動車検査インターネット予約システム」というサイトから検査日時を予約します。インターネットのみの受け付けとなり、電話予約は不可となります。
予約は車検を受けたい日の2週間前から取ることができます。
ユーザー車検の予約は平日のみ可能となっていますので、お仕事の都合や車検証の有効期日なども勘案して、余裕を持って日時を決めてください。
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- 検査場に車を持っていく
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検査場に到着したらまず受付で予約番号を伝え、『自動車検査票』や『自動車重量税納付書』、『継続検査申請書』を受け取り、必要事項を記入します。
記入後は自動車重量税や検査手数料を支払い、印紙を貼付した書類を提出します。書類に不備がなければ検査を受けることになります。
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- 検査を受ける
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書類を提出すると検査するラインを指定されますので、そこに並びます。その後列の動きに合わせて進み、検査ラインへと入っていきますが、そこで行われる検査もユーザー自身で対応する必要があります。
車検検査員がいろいろ指示をしてくれますので、それにしたがってホーンを鳴らしたり灯火類を操作したり、ブレーキペダルを踏んだりします。
この検査は、1日3回まで受けることができます。初回でNGだった個所は、その日のうちに整備すれば再検査が受けられるわけです。そのため、焦らずしっかりと話を聞いて、的確に操作をしましょう。
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- 検査標章を受け取る
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すべての検査に合格すると、次回の車検年月が記載された検査標章(車検ステッカー)をもらうことができます。
これでユーザー車検の手続きは終了です。
5.まとめ
車検業者に車検を依頼する場合には、業者選びが重要なポイントとなります。
複数の業者から見積もりをとり、料金や整備の内容、車検後のアフターサービスなどを比較して検討するといいでしょう。
ユーザー車検の場合は、手間や時間はかかりますが車検業者に依頼するときと比べれば安価で車検を受けることができます。
これらの点を含めて、ご自身の状況に合わせて判断をし、もっとも適切な方法で車検を受けることをおすすめします。
- この記事の執筆者
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- 自動車専門ライター 高田 林太郎
- 自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立。国産・輸入車の紹介からカスタマイズ、自動車周辺企業への取材など、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。
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