車検のお役立ちコラム
車検ステッカーの貼付位置と貼り方|2025年最新ルールを解説
- 公開日:
- 2023.7.25
- 更新日:
車検ステッカー(検査標章)は、車検を受けた証として交付され、車両のフロントガラスに貼り付ける義務があります。
かつては貼付位置が中央とされていましたが、現在では「運転席側上部」が正しい貼付位置とされています。
本記事では、車検ステッカーの意味や貼付の注意点、貼り方のルールを2025年時点の情報で整理し、わかりやすく解説します。
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- 目次
1.車検ステッカー(車検標章)とは
車検ステッカー、正式名称では車検標章は、車検に通ると車検証と一緒に交付される、四角形のシールです。
これには外側から見た面に期間が満了する年月が、車内から見える側には年月に加えて日にちまで記載されていて、ひと目でいつ車検が切れるのかがわかるようになっています。普通車の車検ステッカーは青色、軽自動車の車検ステッカーは黄色と定められています。
1-1.なぜ車検ステッカーを貼る必要があるのか
なぜこの車検ステッカーをフロントガラスに貼らなければならないのでしょうか。それは ひと目で、車検切れの車両かどうかをわかるようにするためです。
車検が切れている車は、安全性が担保されていないため、公道を走ることはできません。また、車検時には自賠責保険への加入が義務づけられていますが、車検切れの車は無保険であることが多く、その車が事故を起こした場合には、被害者は補償が受けられない可能性が出てきます。
そういった事態を防ぐため、車検切れであるかどうかをすぐに確認できる場所に車検ステッカーを貼付することが定められました。
2.車検ステッカーの貼付位置
車検ステッカーは2023年7月から、貼る位置が変更となりました。
現在の法令では、車検ステッカーは「運転者席側の上部」かつ「車両中心からできるだけ遠い場所」に貼ることが定められています。
2-1.貼付位置の詳細(右ハンドル・左ハンドル)
以前まで車検ステッカーは、前方から見やすい位置に貼る、ということが定められていて、かつ、バックミラーがある車の場合は中央、とされていました。
つまり、一般的な乗用車の場合、バックミラー近辺に貼られていることがほとんどでした。
しかし2023年7月からは、前方かつ運転者席から見やすい位置として、運転者席上部で車両中心から可能な限り遠い位置に表示するよう変更となりました。
つまり、右ハンドル車の場合は車内から見た場合フロントガラスの右上、左ハンドル車では左上に貼ることとなったのです。
・右ハンドル車:フロントガラスの右上(車内から見た位置)
・左ハンドル車:フロントガラスの左上(車内から見た位置)
いずれも運転者の視界に入る位置であるため、車検満了日の確認がしやすくなります。
引用:車検標章貼付位置について(令和5年7月3日~)(国土交通省)
2-2.なぜ場所を変えることになったのか
ではなぜ、車検ステッカーの位置を変えることになったのでしょうか。
その理由は、車検切れ状態で運行するのを防ぐためです。
これまでのフロントガラス中央上部では、運転者から車検ステッカーが見えにくい、という場合がありました。新たな貼付位置は、車検ステッカーが運転者の視界に嫌でも入ってきます。そのため車検満了日を忘れることがなくなるだろう、ということです。
とくに最近問題となっているのが、公的機関などに代表される、業務用車の車検切れ運行です。その場合、目に入る位置に車検ステッカーがあれば、車検切れ運行を防ぎやすくなるでしょう。
また、悪意を持って車検切れ運行をしている場合にも、車検ステッカーが目立つ位置にあれば外から確認しやすくなります。
2-3.旧位置に貼っている場合は貼り直しが必要?
すでに貼付しているステッカーについては、貼り直す必要はありません。
2023年7月以降に車検を受け、新たなステッカーを交付された場合に、現在の位置へ貼るようにしてください。
3.車検ステッカーを貼っていない場合
車検ステッカーは、法律で貼付しておくことが義務づけられています。もし車検ステッカーを貼らずに車を走らせた場合には、道路運送車両法違反となり、50万円以下の罰金が科せられることになります。
また、貼付位置を間違えている場合にも違反となりますので、2023年7月以降に車検を受けた場合には、正しい位置に貼るようにしてください。
4.車検ステッカーを無くしたり破損した場合は?
窓ガラスが割れてしまって車検ステッカーの再発行が必要となったり、なんらかの事情で破損してしまった場合、車検ステッカーは再発行できます。その手続きを見ていきましょう。
4-1.再発行してくれるところ
車検ステッカーの再発行は、普通車と軽自動車で場所が異なります。
まず普通車は、陸運局や陸運支局での再発行が可能です。軽自動車の場合には軽自動車検査協会の事務所や支所、分室で再発行してもらえます。
4-2.再発行に必要となるもの
車検ステッカーの再発行を依頼するときには、車検証の原本と、破損した場合などはその車検ステッカーが必要となります。紛失した場合にはなくても大丈夫です。
さらに、再発行の申請書と手数料も必要となります。手数料は普通自動車、軽自動車ともに300円です。普通自動車の申請書や手数料納付書は陸運局の窓口で配布していますが、申請書は国土交通省や陸運局のウェブサイトからダウンロードもできます。
軽自動車の申請書は軽自動車検査協会の窓口で配布しているほか、ウェブサイトからのダウンロードも可能です。
5.車検ステッカーの貼付位置に関するよくあるご質問
車検ステッカーの貼付位置に関するよくあるご質問をまとめています。
Q1. 車検ステッカーはどこに貼ればよい?忘れたらどうなる?
運転者席側のフロントガラス上部に貼るのが正解です。貼り忘れや誤った位置は違反対象になるため注意が必要です。
Q2. 車検ステッカーを剥がしてしまったら再利用できる?
破損・紛失時には再発行が必要です。一度剥がしたステッカーは再使用できません。
Q3. 間違った位置に貼ってしまったらどうする?
正しい位置に貼り直すようにしてください。粘着力が弱まっている場合は、再発行を検討しましょう。
6.まとめ
車検ステッカーを貼り付ける位置は、2023年7月3日に変更となりました。
これは車検切れ状態で車を運行することを防ぐためです。運転者が見やすい位置にステッカーを貼ることで、車検満了日を確認しやすくするという理由から、運転者席側のフロントガラス上部に貼ることとなっています。
この車検ステッカーは、貼っていないというのはもちろん、貼る位置を間違えてしまっても違反行為となってしまいますので、これから車検を受けるという人は十分に注意をしてください。
- この記事の執筆者
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- 自動車専門ライター 高田 林太郎
- 自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立。国産・輸入車の紹介からカスタマイズ、自動車周辺企業への取材など、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。
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